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コロナ感染長期化の「新常態」にどう対応すべきか【転載】

時代刺激人 Vol. 314

2020年10月16日
経済ジャーナリスト 牧野義司

コロナ感染長期化の「新常態」にどう対応すべきか

世界中を不安に陥れた新型コロナウイルス感染は、今年に入ってついに10カ月に及ぶ。ここまで来ると、誰もが、この異常事態を「新常態」と受け止め、コロナ以前に戻ることはない、と思い始めた。そして、それに見合ったライフスタイル、経済社会システムをどう構築すればいいのだろうか、と模索も始めた。だが、現実は、誰もがこれまでの枠組みを大胆に壊して新たなシステムをなかなか作り出すに至らず、もがき苦しんでいる。

次世代の若者に託せ、「高専DCON2020」で実感

そんな中で「若者たちに、ポストコロナという不透明な次の時代を託せるぞ」と、思わず実感する出来事に出会った。日本ディープラーニング協会(理事長・松尾豊東大大学院人工物工学研究センター教授)が、次世代テクノロジーの人工知能(AI)をモノづくり現場に生かそうと必死で取り組む、全国の高等専門学校生を対象に開催したプロジェクトがそれだ。名付けて「高専DCON(ディープラーニングコンテスト)2020」全国大会。

モンゴル高専3校の合同チーム、それに日本国内の東京高専、長岡高専など、予選を勝ち抜いた11チームが日ごろの研究成果を競ったが、研究レベルはどれも高かった。中でも最優秀賞を獲得した東京高専の7人チームの自動点字相互翻訳システムは、とくに素晴らしかった。視覚障害者のニーズを見極め、新発想でモノを生み出すイノベーションが凄い。

東京高専の自動点字翻訳システムは凄いと高評価

彼らの取り組みは、スマホで撮影した点字印刷物をコンピューターに接続し、深層学習済みの点訳エンジンがサーバー上で自動的に見やすい墨(すみ)字に翻訳する。逆ケースも行う相互翻訳システムが特徴だ。しかもスマホの点字ディスプレーで文字を読み取れる機能や長い文章をAI機能活用で簡略化し要点だけ読める機能の開発にもチャレンジした。

審査委員の専門家は「世界共通語の点字の領域で、視覚障害者の誰もが望む自動翻訳のシステムにチャレンジしたのは見事。グローバル評価につながる可能性がある」と述べた。参加した投資家もこの取り組みに事業評価額5億円、投資額1億円の価値ありと評価、そして起業資金として100万円を授与した。プロも十分に市場価値あり、と認めたのだ。

イスラエルは組織的に若手技術エリートを育成

プロジェクト実行委員長で、AI問題の第一人者の松尾東大教授が、「高専生の研究レベルは高く今後に期待が膨らむ。教育現場で5年間、AIなど専門技術を学ぶ間に、さまざまな技術を組み合わせて新たな価値を創出しつつある。今回のDCONは、研究成果発表の場だが、今後は技術ベンチャーを生み出す場にしていきたい」と述べた。とてもいい話だ。

そういえば、中東のイノベーション大国イスラエルの若手技術エリートづくりがずば抜けている。毎年、高校生1万人から成績優秀な男女50人を選び「タルピオット」という、3年間の技術エリート育成プログラムを展開している。物理、数学、コンピューターサイエンスに特化、イノベーションを生み出す技術力を早くから学ばせる。国家のミッションも担うが、修了後はサイバー技術など数多くの技術を活用、自ら起業し世界で羽ばたいている。

日本も高専制度を活用して若手イノベーター養成を

日本では、イスラエルに匹敵する技術エリート養成プログラムが全く見当たらない。強いて言えば、高等専門学校制度がその1つだ。中学卒業後、高校、大学に進む一般進学ルートとは別ルートの高専に入学し5年間、専門技術教育を受ける。今は全国57校、6万人の学生数がいる、という。今回の「高専DCON2020」を見る限り、大きな期待が持てる。

日本は、モノづくりを競う世界の技能五輪でのメダル獲得数に関して、かつては先端を走っていたが、2017年9位、19年7位と低迷している。今回の大会で、技術人材発掘に関心のある企業サイドからは「卒業後は優先的に高専生を採用したい」との声が出たが、私は大学や企業、研究機関が連携し若手イノベーター養成支援の仕組みをつくればと思う。

政府の「選択する未来」委は「今が変革の時だ」と主張

さて、冒頭のコロナ危機の「新常態」に、どう対応するかが当面の最重要課題だ。そんな矢先、政府の経済財政諮問会議の中にある「選択する未来2.0」委員会(座長・翁百合日本総研理事長)がまとめた中間報告を見た。提言はなかなか刺激的で、興味深い。なぜかメディアが取り上げておらず、あまりオープンになっていないので、ぜひ紹介しよう。

中間報告は「この数年の取り組みが、日本の未来を左右するだろう。今が選択の時だ」と問題意識が鋭い。それだけでない。「この機会を活かせなければ、日本は変わることが出来ず、付加価値生産性の低迷が続き、世界の中で埋没しかねない。強い危機意識が国民各層で広く共有され、後戻りしないことを期待したい」。さらに「新たな変化に即応した変革を進めることが不可欠だ。もはや一刻の猶予も許されない」と述べている。極めて的確だ。

松尾教授ら民間委員の問題意識・提言は新鮮

「選択する未来2.0」委員会は民間委員12人で構成されている。すでに紹介したAI研究の松尾教授も参画している。委員の危機意識は強い。ここまで踏み込んだ提言は極めて新鮮だ。ぜひご一読を勧める。問題は、政府がこの提言を受け止め、どう実行に移すかだ。

提言は「選択すべき未来の実現に向けた主な方策」の中で、米国や中国に比べて大きく後れをとったデジタル化を、今からでも遅くないと踏み込んでいる。官民ともデジタル化をツールに社会を変革すべきこと、阻害要因となる規制を早期かつ大胆に見直すこと、テレワークを活用し柔軟で多様な働き方をさらに広げるなどを強く求めている。いずれも急務だ。

「若者に安心と自信を」提言にさまざまなヒント

しかし私がそれとは別に、強い関心を持ったのは、次世代の若者たちに関する部分だ。「若者に安心と自信を」という形で、ポストコロナの時代を担う若者に焦点を当てている。

端的には「これからの経済社会を担う若者に、より光を当て、自信と安心を持って活躍できる社会をめざしていく必要がある」「意欲と能力のある若者が、多様な働き方の選択肢の下で活躍できる環境を整備し、若者の所得を引き上げていくべきだ。とくに非正規雇用労働者の年収300万円の壁を打破し引き上げるべきだ」と。全く異存がない。

さらに、若者のイノベーションにも言及している。「若者の挑戦と起業を当たり前とする社会にしていくため、大学などがアントレプレナー教育の一環として、『1学生1起業』の機会を、また企業が、社内外のコンテストにより『若者の副業・起業』を支援するなど、社会的な運動として展開して行くことを提案したい」と。これも重要な改革ポイントだ。

また、提言は「企業においてICT(情報通信技術)やAIの社会実装の専門性を有する若者が柔軟な働き方ができるようにジョブ型正社員など多様な働き方の選択肢を提供していくべきだ」、「年功序列型の人材活用の在り方を見直し、能力のある若者の力を最大限に活かすことが必要だ」と。全く同感だ。改革によって、若者だけでなくミドルクラスの中間層の「厚み」も増し意欲が引き出されれば、日本を変えるきっかけになる。いかがだろうか。

飲食(RTE)HACCPの迷路で悩んでますね すべての飲食にかかわる方々へ

日本のHACCP教育を30年間見続けていて 「これじゃだめだ!」と自ら研修団体を立ち上げた広田が教えます。もやもやとした霧が晴れ、すっきりと道筋が見えてきます。

HACCP手引書という悲劇

飲食(RTE)むけのHACCP手引書は かなりの数上梓されていますが どれといってしっくりとあてはまるものがないという感想を持たれてはいませんか? 私自身も 手引書全部を眺めながら これじゃあ使うひとがかわいそうと 嘆いています。

なぜこんなことになるのかといいますと 手順書類は3種の温度管理をCCPとしていればまだ上出来のほうで 危害要因はなんであれ ひたすら その3種の温度管理をやっていれば 問題は起きないといった荒唐無稽な筋書きとなっているからです。

飲食店が提供する料理の3種の温度管理

飲食の場合 加熱殺菌よりも交差汚染防止のほうが重要であるという事がよくあります。また 日本の食事の場合 工程が複雑で かつ 味覚が繊細で 熟成というプロセスを意図的に組み入れているものが多く そこでは3種の温度管理が全く当てはまらないばかりか 下手をすればこの熟成が危害要因の増幅要因となってしまうのです。

そこで 私たち一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズでは 現実に基づいた かつ効果の上がる衛生管理を可能にするべく 「手順書」を発行してきています。ここにあるのはその一例「焼き鳥屋向けの手順書」です

まずは 何がやばいのかを探る

私たちがよく推奨することですが、まず Google して その業態でよく起きている食中毒事件を洗い出してもらいます。事件が多く起きているのであれば その事件を引き起こしている原因菌に注意を向け その対策に傾注するべきですので。

漠然と3種の温度管理などといっているのではなく 今まさにそこにある危機に集中するのがベストではありませんか。

焼き鳥屋の食中毒事例は (大阪市の事例をひけば)この顕微鏡写真に写っているカンピロバクター一色です。それも 大阪市内の行政指導件数30のうち14を占めるという高頻度です。

こんな場合 ほかのことをいろいろ詮議している間があったら まずカンピロバクター対策をこそ当面の課題とするべきでしょう。以前 カンピロバクターによる症状は比較的マイルドといわれていましたが そういった古き良き時代はとっくに過ぎ去り カンピロバクター食中毒は ギランバレー症候群の引き金となると明言されているのですから。

ギランバレー症候群

末梢神経(運動神経、感覚神経、自律神経)に障害が出て、手足に力が入らなくなったり、顔、呼吸器が麻痺する病気

決定樹で 管理手段の「決定」を

決定樹に従うと 焼き鳥屋でカンピロバクター事例は頻発し その重篤度が高いため 徹底した管理が求められるといえます。しかし この徹底した管理というのは 鶏肉が透明性を失い わずかに白色に変わったくらいの加熱でいいのですから 割と簡単です。75℃ 1分までの熱をかける必要はありません。

衛生管理計画は まず 重要な危害要因を調理工程で抑え込んでから

このように調理工程で抑えるべきことを抑え その外郭を埋めていく形で 衛生管理計画を設営していきます。CCPとPRPがお互いに助け合っているのですから 強固な防御が出来上がっていきます。

コロナだって HACCPで

次いで話は HACCPをコロナ対策にまで延伸していこうという部分に移っていきます。もともとHACCPは危害要因管理のためのシステムなのですから 食中毒以外であっても何ら困難はありません。

今 社会では 都市伝説のように 飛沫だの 5ミクロンだの アルコール消毒だの マスクだの 2メーターのディスタンスだのと言われています。まるで おぞましいコロナの呪いを避けるためには あの この それから あれも これも おまじないが必要と説明され それに唯々諾々としたがっているというのが実情ではないでしょうか。

しかしながら 現在採用されている対策群は どうしても見た目にアピールするものに集中しがちな傾向を持っているようです。そして 大きなポイントは 私たちが教え込まれている おまじないは 飛沫は5ミクロン以上であれば すぐに落下するから おまじないは効くのだ という前提に立っているのです。

私たちの口から出てくる飛沫は 実際は広い分布を持っている

下図は 普通にしゃべるとき と 咳をしたときの飛沫のサイズの分布が表されています。

ゼロから10ミクロンに一つのピーク、100ミクロンから1000ミクロンにもう一つのピークがあり この大きいサイズのピークは咳をした場合に顕著に表れてきます。

つまり 咳をしたときに飛び散る飛沫は 5ミクロンなどではなく はるかに大きな巨大飛沫ともいえるものなのです。

飛沫は 5ミクロン程度では落下しない

ストークスの沈降式というのがありまして 空気中を落下する飛沫の速度の推定ができます。 一秒間で2.4メーターほども急速に落下するためには 飛沫の直径は580ミクロンもなければならないのです。

水滴が1秒後にどのくらい落下するかをストークの沈降式を用いて計算した図
計算式はこちらのサイトから

つまり 私たちが 人と人の距離は2メーターあれば十分 それだけあれば 5ミクロンより大きい飛沫は全部床に落ちてしまう と教え込まれているのは まったくの誤謬ということになります。

飛沫の直径が100ミクロンにまで小さくなっても 落下速度は1秒間に24センチメーターでしかありません。5ミクロンだと 一秒間に1ミリも落下せず 空中を浮遊し続けるのです。

ここまで来ますと 賢明な読者の皆様はすでにお気づきになっているでしょう・・・ 飛沫のサイズの定義は根本から見直さねばならず 私たちが一生懸命 人と人の距離をあけたり 席を離したり テーブルを離したり いろいろやってますが それは 咳込んだ あるいは くしゃみをした場合の巨大飛沫に対しては ある程度有効なのですが 通常の会話で出てくる100ミクロン未満の小さな飛沫に対しては全くといって無力なのです。

これ以上についてはセミナー会場でお話ししましょう。セミナーの中では 皆さんに 本当に有効な対策は何なのか 明確な答えを差し上げます

文責 一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ
代表理事 広田鉄磨


一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズではHACCPなどの食品衛生以外にも新型コロナに関するセミナーも開催しております。詳しくはこちらのページへ

特定保健用食品の存在意義を考える【寄稿】

食品品質プロフェッショナルズ顧問の高橋久仁子教授から、保健機能食品について代表理事である広田鉄磨との意見交換がありました。高橋教授の許可を得て、そのやりとりと、お寄せいただいた「特定保健用食品の存在意義を考える」を公開致します。

高橋教授 → 代表理事 広田

保健機能食品の件

広田様

いつも情報をお送りくださり、感謝申し上げます。日経のトクホシンポジウムの件もありがとうございました。すでに申し込んでおりましたが、阿南さんの招待文を興味深く読みました。

私はトクホというより、保健機能食品全般をきちんと見直さなければ、消費者に対して無責任と考えています。添付ファイルは4月末〆切りで書いた原稿です。そこに書いたとおり、当初はトクホと機能性表示食品を同時に批判する予定でしたが、調べ直してみるとトクホそのものの問題を放置したままでいいのかと改めて考えた次第です。

その後、以前から気になっていた機能性表示食品の、トクホにはない機能性の表示問題として尿酸値に限定してまとめたのが以下です。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74890  

明日のシンポはトクホに限定かと存じますが、機能性表示食品という枠組みができている現在、消費者に対して、トクホの立場からは機能性表示食品をどのように説明するのか気になります。まさか、トクホにない機能性は機能性表示食品を使うといいですよ、とはおっしゃらないとは思いますが。

明日〆切で保健機能食品全般を問い直す原稿(←クリックでPDFダウンロード)を書いています。確たる理念があってできた保健機能食品制度ではないため、根拠法令もバラバラ、審査を経たトクホより、機能性表示食品のほうがはるかに強い口調で機能性を表現する等々、私はヘンだと思います。  両記事をご高覧いただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。  

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高橋久仁子
食品の広告問題研究会
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代表理事 広田 → 高橋教授

Re: 保健機能食品の件

高橋先生

お久しぶりです
拝読いたしました

すでに「尿酸値が高い」人
機能性表示食品の利用対象者は、「病気にかかっていない成人」である。
したがって、人間ドック等での検診で血清尿酸値が7.0mg/dLを超えて「尿酸値が高い」と指摘された人や、すでに高尿酸血症と診断されている人、痛風発作経験のある人は、尿酸値に言及する機能性表示食品の利用を考えてもムダである。
「現状の血清尿酸値は7.0mg/dL以下だが、けっこう高めだから今のうちに何とかしなければ」と考える人だけに、尿酸値言及商品の利用”資格”はある。
しかし、それも冷静に考えたほうがいい。限られた人数の被験者でおこなわれ、「有意差がある」とはいっても、その「効果」は小さいからだ。
医薬品ではなく、食品なのだから、当然のことである。40商品のどれを選ぶか、時間を使って悩み迷うより、アルコール飲料を飲みすぎない、運動不足を解消する、プリン体リッチな食品を食べすぎないなど、基本的な生活習慣の見直しに時間を使うほうが「効果」は大きいかもしれない。
届出表示の「尿酸値が高め」との文言の後ろには「(5.5(または6.0)~7.0mg/dL)」と続くが、これをきちんと読む人がどれだけいるだろうか。「そういえば、『尿酸値が高め』っていわれたな。これでも飲んでみるか」と、安易に利用する人がいないことを願うばかりである。

に 私に気にしている箇所が大きくハイライトされています

  1. 病人には効かない
  2. 予防向けとはいえ その傾向もない人には効かない
  3. 効能治験の信頼性は低い

なんとなく 今から飲んでいけば 将来(それも何十年先)病気にはならないだろうといった 安心希求願望に悪乗りし それどころか 煽り立てているというのが 大きな問題です

そんなに何十年も先が気になるなら そんなもののむより 軽い運動するとか ぐっすり眠るとか 長期にわたった健康の構築・維持をこそまず考えるべきでしょう

先生のメールをそのままに 何でしたら 私のメールもつけて 会のHPに添付も込みで掲載してよろしいでしょうか

広田

飲食店、居酒屋、工場 どれでもいける 感染症対策

感染症対策セミナー予告動画

飛沫感染とは

飛沫感染って いつのまにか 5μより大きい飛沫によって引き起こされるといいいならされてしまっていますが 5μって 本当に科学的な意味がある境界でしょうか?

空気感染とは

空気感染って 飛沫核(5μ以下)によるものと言われていますが 5μ以下であれば途端に飛沫の挙動が変化するんでしょうか?

接触感染とは

また接触感染っていうのは 患者の吐気、唾液、体液、血液などに直接に かつ 濃厚に暴露されたことによって起きる感染で 通常は医療関係者にしか当てはまらないタイプのものです。私たちは 私たちの日常生活で起きているかもしれない ごくまれにいるかもしれない患者との「接近」した遭遇を 接触感染と取り違えていませんでしょうか?

飛沫が落ちる速度

参考URL : https://chemeng.web.fc2.com/ce/termvel_js.html

ストークスの沈降式を使って 飛沫が落ちる速度を計算すると 直径が100μの巨大飛沫でもない限り すう~っとは落ちていきません。2mのフィジカルディスタンスは 100μを超える飛沫にのみ有効なのです。こうやって 言い習わされたことの一つ一つの矛盾を明らかにしていくと 私たちが現在採用している対策群は 間違った概念の上に構築されていることが明白となっていきます。こういった 概念上の間違いを真っ先にただすことから このセミナーは開始されていきます。

新型コロナと飛沫の防御に関する考察

マスクは役に立つのかと聞かれたら 通常我々が装着しているマスクには 微小な飛沫を阻止する能力はありません。自分が吐き出したほとんどの飛沫はマスクをすり抜けてほかの人に達していきます。また他人が吐き出した飛沫をマスクでは防ぐことができません。

パーティションは セミナー中でも説明しますが 弾丸のように空中を突進する (500μより大きい)巨大飛沫には有効ですが そのような飛沫はごくまれで 実際に私たちが自分の身を守らないといけないのは 数μからサブμの飛沫からです。それらは パーティションがあっても それを迂回して私たちに達してくるのです。

セミナー中にも述べますが 微細な飛沫の挙動は まるで喫煙者の吐き出す たばこの煙のようなものです。マスクをしていようが パーティションが置いてあろうが 密室で長くたばこを吸われていると いつも間にか煙で 目が痛くなる くしゃみ・咳が止まらなくなるというのに非常によく似ています。

アルコール消毒は 高濃度アルコールでもない限り効果は薄く また 手指の消毒というのは 飛沫からの防御に比べると 予防効果に占める割合は非常に低いものです。

現在 我々が繰り返し繰り返し聞かされて いつの間にか頭の中で常識化してしまい疑問すら挟まなくなってきた対策群の中には 社会をミスリードし 間違った方向に皆さんを誘導していくものも多く入り込んでいるのです。

このセミナーの中では 根本的な概念上の間違いをただした挙句に 実際に効果がある対策を 社会としての費用対効果を考慮に入れながら 検討していきます。

参加者の皆様の中には 今までの常識をどんどん覆されることに不安を持たれる方もいるかもしれません。人間にとって 今まで唯一無二の予防策と信じてきたことが それも自分が一生懸命実践してきたことが否定されていくというのは不快ですらあるかもしれません。それも各界の権威・専門家といわれる人たちが裏打ちしてきたことが どんどん覆されていくのですから。

しかし 誤解と誤認がここまではびこってしまった以上 それらを根っこから抜き去ることなしには 人類は正しい対策を思考しようとはしないのです。今回のセミナーでは 講師陣も覚悟を決めて皆さんと対峙します。苦しいけれど 頑張って 人類にとっての正解を探し出していこうではないですか。

文責 一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ
代表理事 広田鉄磨


コロナ対策のセミナーを大阪で開催します。ぜひご参加ください。

一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズではHACCPなどの食品衛生以外にも新型コロナに関するセミナーも開催しております。詳しくはこちらのページへ

食品工場の虫混入対策と歴史

まだプロテインバーで虫が出たことへの投稿がかまびすしいので…

ネットニュース記事
海外プロテインバーの虫混入は「起こるべくして起こった」 シュールストレミング取扱商社が語る海外と日本の”文化”の違い

日本の製粉業界では 殺卵機を使います。殺卵機という名称を使うかどうかといえばエントレーターと呼んでいることろがおおいのではないでしょうか。簡単に言えば 小麦粉をぶちたたいて その中にある虫の卵をつぶす機械です

殺虫・殺卵機『IE型/MIA型 インラインアタッカー』

ずいぶん前ですが 大学の授業中に「卵をたたいてつぶしているから 小麦粉に虫が湧かなくなった」と説明したら 「オエーッ」という反響が 特に女子学生から。あんたらはねえ 食品に虫が湧いたのを見たことがない世代だから 「オエーッ」かもしれないが ワシらの若いころは 米櫃をあけるとコクゾウが チョコレートでもたまにはメイガの卵やら幼虫が湧いとったんじゃぞ と説明すると ますます「オエーッ」。

幸せな世代なのか不幸な世代なのか・・・食品は自然から切り取ってきた素材で作られるので そこには自然由来の虫が紛れ込む。よしんば紛れ込むのを抑えきっても 食品工場には または陳列している商品には 虫が「鵜の目鷹の目」で目をつける。そりゃあ 放っておかんだろう 好物が積み上げられてるんだもん。人類は 長く虫との闘いを続けているが 決して完勝したことはない。ちょっとうっかりしてりゃ すぐ虫の発生。何万トンも廃棄したのなら フードロスとしては問題視されるだろうけど、しかし 何百キロくらいの損害は しょっちゅう起きている。人間は この頼りない大脳で物事に対処するが 虫はもっと確かな本能と数をもって攻めてくる。向こうのほうが一枚も二枚も上手。虫の偉大さを知らないのは まったくの不幸。虫ゼロを目指すとなると 設備投資がうなぎのぼり それは 必ず価格に反映されていく。

チョコレートでいえば ローラー掛けでいったんはメイガの卵をつぶしてしまえるが(女子学生 ハイッ「オエーッ」タイムですよ) その後の工程には ありとあらゆるところにメイガが潜んでいる。人間がやれるのは 掃除に掃除に掃除、ありとあらゆるメイガの巣になりそうなところをつぶしていくだけ それでもまれには卵をうみつけられちゃう。また 商品を陳列していると そこには 成虫もいれば幼虫もいて 包装を食い破って入ってくる。うまいもんな チョコレートは。昔 チョコレートには 比較的分厚いアルミ箔を巻いていたのは 食い破られないため。大丈夫かなあ 最近 包材が薄くなってくているし エコとか言って丈夫なプラスティックを排除している。女子学生諸君 そのうちチョコレートあけたら はいこんにちは と虫が出てくるのが常識になるかもね

文責 一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズ
代表理事 広田鉄磨


一般社団法人 食品品質プロフェッショナルズではHACCPなど食品工場や飲食店の食品衛生などに関する様々なテーマでセミナーを開催しております。詳しくはこちらのページへ

【投稿文公開】食品と科学2020年10月号 「飲食デリバリーの構造、問題と予測」

一般社団法人 日本食品安全協会(本部大阪) HACCP指導担当 森本 覚

当協会会員森本覚が寄稿し、月刊「食品と科学 2020年10月号」に掲載された、「飲食デリバリーの構造、問題と予測」となります。

ご自由にご閲覧、ダウンロードして皆様の現場でご活用下さい。

『食品と科学 2020/10月号』 (購入する)

出版社名:食品と科学社
発行間隔:月刊
発売日:毎月25日
サイズ:B5判
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【投稿文公開】論座 新型コロナは「恐怖の感染症」ではない 安倍⾸相の辞任会⾒とともに動き出した対策の根本的な⾒直し

唐⽊英明 東京⼤学名誉教授、公益財団法⼈「⾷の安全・安⼼財団」理事⻑

ASCONの会員で、科学者委員会のアドバイザーも務めておられる「食の安全・安心財団」理事長の唐木英明氏の「新型コロナ」に関する論文です。

8月31日、論座—朝日新聞社の言論サイトに掲載されました。

唐木先生の許可をいただきましたのでご紹介・共有させていただきます。

【投稿文公開】食品と科学2020年9月号「飲食デリバリーの光と影 ~特に外食産業の保全の観点から~」

食品と科学 表紙

「飲食デリバリーの光と影 ~特に外食産業の保全の観点から~」

当協会代表広田鉄磨が寄稿し、月刊「食品と科学 2020年9月号」に掲載された、「飲食デリバリーの光と影 ~特に外食産業の保全の観点から~」となります。

ご自由にご閲覧、ダウンロードして皆様の現場でご活用下さい。

『食品と科学 2020/9月号』 (購入する)

  • 出版社名:食品と科学社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月25日
  • サイズ:B5判
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【投稿文公開】食品と科学2020年8月号「公共施設及び利用者のための日常的なcovit-19対策」

食品と科学 表紙

「公共施設及び利用者のための日常的なCOVIT-19対策」

当協会代表広田鉄磨が寄稿し、月刊「食品と科学 2020年8月号」に掲載された、「公共施設及び利用者のための日常的なCOVIT-19対策」となります。

ご自由にご閲覧、ダウンロードして皆様の現場でご活用下さい。

『食品と科学 2020/8月号』 (購入する)

  • 出版社名:食品と科学社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月25日
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【投稿文公開】食品と科学2020年6月号「提供品目を特化した飲食店向けHACCPの考え方を取り入れた衛生管理手順書 ~焼き肉屋編ダイジェスト~」

「提供品目を特化した飲食店向け HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」

当協会代表広田鉄磨が寄稿し、月刊「食品と科学 2020年6月号」に掲載された、「提供品目を特化した飲食店向け HACCPの考え方を取り入れた衛生管理手順書 焼き肉屋編ダイジェスト」となります。

ご自由にご閲覧、ダウンロードして皆様の現場でご活用下さい。

『食品と科学 2020/6月号』 (購入する)

  • 出版社名:食品と科学社
  • 発行間隔:月刊
  • 発売日:毎月25日
  • サイズ:B5判

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